2019年10月30日水曜日

ナースリーだよりⅡ(11月)






ナースリーだよりⅠ(11月)

光は暗闇の中で輝いている。
        ヨハネの手紙一15

太陽の光を受けて地上には影が出来ます。
日陰は真夏の暑い日には避けどころとなり
ます。ですから日陰はとても大切です。あ
る心理学者は人格を形成しているN0.1N0
.2があると言います。N0.1は自ら意識して
歩んで来たことだとしています。N0.2はそ
れまで意識により抑え込まれていて、果た
して自ら歩んで来たことが良かったのかと
自問自答して、これまで抑え込まれて来た
N0.2の意識が大きくなり、新しい自己を形
成する。この心理学者は自己実現という言
葉を生み出します。人生は長い。その歩み
で紆余曲折する。迷い、悩み、不安を覚え
る。心の中を覗くと暗い闇のあることに気
づきます。そのことを受け入れる。この心
理学者のお父さんは牧師でした。日々、生
き生きと生きていない。キリスト教の文化
で育ち、考え方、生き方をキリスト教の中
で身につけています。彼が語る自己実現と
は、神様と関わる自己。とても深い意味が
あります。自己実現とは神様が示してくだ
さる私になる。この世に生を受け、生きる。
命を与えてくださった神に感謝して生きる。
この事こそが自己実現だと言えます。    
          園長 真砂 良克

園長の言葉(11月)

11月の聖句

光は暗闇の中に輝いている。 
ヨハネの手紙一1章5

 先に配布いたしました年間予定で11
18()はアドベント第1礼拝となって
います。第21125()、第312
2()1213()はクリスマス礼
拝を守ります。教会では1225日がクリ
スマスとなります。幼稚園では一足早く
クリスマスを祝います。聖句はクリスマ
スに関するものです。クリスマスはイエ
ス様のお誕生日をお祝いする日です。12
25日となったのは次のような意味があ
ります。キリスト教はローマ帝国の時代
に誕生しました。最初は新興宗教として
迫害されます。皇帝ネロの時代、紀元後
64年、ローマに大火が生じます。3日間
燃え続けたほどのものでした。人々はネ
ロが仕組んだ大火だと噂します。皇帝で
あるネロはローマに動物園を作りたいと
考えていました。もし、火事が起こり、
広い土地が生じると、動物園を造ること
が出来る。この声がネロにまで聞こえ、
火付けの犯人はキリスト者であると断定
し、円形闘技場(コロシアム)で幼子か
ら老人に至るキリスト者200人程を処刑
します。流石にネロは批判されます。
ローマ帝国の迫害にもかかわらず、キリ
スト者の数が増え、ローマ帝国はキリス
ト教を国教にします。
 東欧では冬至の日に太陽の祭りをして
いました。雪深い地方で冬至を境にして
太陽の出る時間が長くなります。春の訪
れを告げる祭りとして盛大に行われます。
この祭りがローマ帝国内に拡がります。
太陽の祭り。この祭りをキリスト教はク
リスマスとします。キリストの祭りとし
て、至る所でお祝いされます。キリスト
であるイエス様は太陽にもたとえられま
す。太陽の光は明るく地上では影を作り
ます。日中は雨や曇りでも厚い雲の上に
は太陽があります。また、月が光るのは
太陽の光を受けているからです。闇の暗
いなかでも月の光により暗闇では見えな
い物も見ることが出来ます。また、私達
の心の中の闇の部分に、光であるイエス
様が現われてくれます。目に見えるイエ
ス様としてではなく、イエス様の語られ
た言葉や、11月の聖句「光は暗闇の中
に輝いている」により、不安や困難や恐
れも、光であるイエス様により解消され
ます。
        園長 真砂良克

2019年10月1日火曜日

ナースリーだよりⅠ(10月)


ほかの種は、良い土地に落ち、芽生え育って実を結ぶ。
                    
                   マルコによる福音書48
 
今からおよそ2千年前に生きたイエス様は「神の国」
が近づいたことを人々に語りかけました。イエス様
は、日本で経験することの出来る四季の変化と同じ
四季のあるガリラヤ地方で活動します。ガリラヤ湖
に近いカファルナウムを拠点として神の国運動を推
進します。ある日、ガリラヤ湖畔で、多くの人々が
イエス様の話を聞こうとして集まって来ます。あま
りの多さに押し潰されてはいけないと、イエス様は
舟に乗り、岸から離れ、腰を下ろし話し始めます。
全て譬えを用いて話します。
種蒔きが種を蒔きに出て行った。種は貴重なもので
す。また、種そのものに成長して実を結ぶ力を持っ
ています。種は良い土地に落ち、芽生え、育って実
を結びます。良い土地に種が落ちれば必ず実を結び
ます。種自身が成長する力を宿しているからです。
種は良い土地に落ちて、芽生え、実を結ぶ。このコ
トバは、私たちの心の深くにとどまり、様々な日常
生活の中で想起されることになります。なぜなら、
イエス様の語られたのは神の言葉だからです。
              園長 真砂 良克

園長の言葉(10月)

10月の聖句

ほかの種は、良い土地に落ち、芽生え育って実を結ぶ。

          マルコによる福音書4章8節

 今からおよそ2千年前に生きたイエス様は「神の国」
が近づいたことを人々に語りかけました。イエス様は、
日本で経験することの出来る四季の変化と同じ四季の
あるガリラヤ地方で活動します。ガリラヤ湖に近いカ
ファルナウムを拠点として神の国運動を推進します。
先ず、弟子を招きます。ペトロ、アンデレが湖で漁を
していました。イエス様は「私に従いなさい」と呼び
かけます。すると、二人は網を捨てて、イエス様の後
について行きます。次に、ヨハネとヤコブに会い、
「私についてきなさい」と呼びかけます。二人はやは
りイエス様の後について行きます。
 ある日、ガリラヤ湖畔で、多くの人々がイエス様の
話を聞こうとして集まって来ます。あまりの多さに押
し潰されてはいけないと、イエス様は舟に乗り、岸か
ら離れ、腰を下ろし話し始めます。全て譬えを用いて
話します。「よく聞きなさい」湖と言いましても小波
の音がしますし、人々の雑音もあります。そのために、
大声で話したと考えます。よく聞きなさい。これから
聞く言葉を記憶にとどめなさい。コトバを聞く。生れ
て間もない赤ちゃんは泣いてばかりです。また、赤ち
ゃんの周りの大人はシャワーのようにコトバを語り掛
けます。赤ちゃんが何に興味を示すのか、アメリカで
実験が行われました。そこで、動物の写真(犬、猫等)、
こどもの写真、大人の写真。なんと大人の写真を見る
時間が一番長かったそうです。大人の顔を見る。大人
の口からコトバが出て来るからです。コトバを聞きた
いとの赤ちゃんの衝動と考えられます。赤ちゃんは1
間、寝ることがほとんどです。ハイハイ、独り立ち、
歩行へと進みます。歩くことが出来るようになるとコ
トバを発する声帯が出来あがります。こうして、一言、
二言、自らコトバを発することが出来るようになりま
す。初めの一言を発するために、どれだけのコトバ掛
を聞いたことでしょうか。外からのコトバがけにより
赤ちゃんから幼児へと日常生活の中で話しコトバを身
に付けて行きます。イエス様は生活の中で経験するこ
とを用いて譬えを語ります。
 種蒔きが種を蒔きに出て行った。種は貴重なもので
す。また、種そのものに成長して実を結ぶ力を持って
います。種は良い土地に落ち、芽生え、育って実を結
びます。良い土地に種が落ちれば必ず実を結びます。
種自身が成長する力を宿しているからです。種は良い
土地に落ちて、芽生え、実を結ぶ。このコトバは、私
たちの心の深くにとどまり、様々な日常生活の中で想
起されることになります。なぜなら、イエス様の語ら
れたのは神の言葉だからです。
               園長 真砂 良克