2018年2月28日水曜日

園長先生よりお便り(3月)


3月を迎えます。読まれた方も居られると思いますが、2月の「心の友」に載っていた19世紀のスイスの哲学者 アミエルの言葉です。

「心が変われば、行動が変わり、行動が変われば習慣が変わり、習慣が変われば人格が
変わり、人格が変われば運命が変わり、運命が変われば人生が変わる」

下松幼稚園80年誌と下松教会創立75年記念誌を何回も読み返し、歴史を振り返りました。伝統を守る事も大切で、反対に攻めていく姿勢も大切です。有る所は、情報網を張り巡らして、現代に即して、攻めなければ、時代に置いて行かれるのも事実です。時代を見極めるのは、本当に難しいですね。良いと思ってして来た事が、否定されたら、根本から自信を失い、進めなくなります。でも、人間は又、立ち上がって進みます。私は「ドリカム」の歌が大好きで、勇気を貰います。歌は多くの人を勇気づけて、感動させるのです。お別れ会の子ども達の歌にも勇気と感動を貰いました。

 育つとは、一つに、家庭環境が大きく影響します。私の成育歴をこれまで、書きましたが、23歳で子どもを産んでから、子育てしている間は本当に悩みましたが、それも、つかの間、気付けば、子どもに、身長も、抜かされていました。いつまでも、子どもに、依存していては「いびつな親子関係」になってしまいます。親が子どもにしてあげられることは、毎日、一生懸命心を込めて、食事や世話をする事です。見返りを求めない「無償の愛」だと思います。

プロゴルファー宮里藍さんとフィギアスケートの浅田真央さんの対談番組を見ました。両方の現役引退会見を生中継で見ましたが、多くの方に支えて貰った事を、心から感謝して、その気持ちを泣かないように伝えていました。お互い、幼少期から、兄姉のしていたスポーツを始めて、血のにじむような、努力をして、悩み苦しみながらも、頂点を極めて、皆に好かれ、憧れる存在になり、沢山の人に勇気を与えて、自分で引退の時期を決断しました。そこから、新たなる「未来」が始まるのです。
緑組さんも卒園を迎えます。神様の祝福が卒園される緑組の子ども達やご家族、また下松幼稚園、下松教会に永久にありますように。アーメン

2018年2月8日木曜日

園長からのお便り(2月)


 日本の伝統行事であるお餅つきを今年も無事、杵と臼でつき、丸める体験が出来ました。御協力頂いた方々に感謝する一方で、食中毒の観点から今年は、悩み抜きましたが、幼稚園で生の状態で餅を食することを断念しました。この現状、時代になっている事が、本当に残念です。持ち帰ったお餅を親子で、加熱の上、食して頂いた方もあり、「家族も楽しめました」とご意見頂き、本当に、皆様のご理解ご協力に感謝しています。

私は、小学校6年生の時、家庭の方針でミッションスクールの中学受験するため、毎週日曜に広島まで一人で塾に通いました。模試は、ビリから数えた方が早くて、どんどん勉強が嫌になりました。新幹線に乗り、1人広島駅で降りて、昼食を駅の飲食店に入り、緊張して注文して食べて、バスで塾まで行き、終わってから、又、塾の近くの在来線の駅から下松まで帰るので、2時間近く掛りました。サザエさんのエンディングテーマを聞くと今でも悲しくなります。携帯電話もない時代で、両親も、本当に心配だったと思います。「あなたが私を選んだのではない、私があなたを選んだのだ」そうして、私は、大好きだった小学校の友達と別れて、広島の中学に進みました。隣の県とは言え知らない街で家族と離れて祖母と暮らすのは、最初大変でした。私達は、様々な人間関係で生活しています。気の合う大好きな友達と楽しく過ごす時もあれば、そうでない人とも接することもあります。子ども達の毎日も楽しく遊ぶことばかりでなく、成長と共に、我慢する事もお友達と分かち合う喜びも段々と増えていきます。

下松教会の礼拝堂に入られて、すぐに、真正面に丸いステンドグラスがあります。丸は、永遠を表すと聞きます。私の通う周陽教会は、正面に四角い左右少し違う図柄で「7つの穂」です。「建築物の品格は、人間の人格の如く」教会建築のヴォ―リズの名言です。不満や愚痴で相手を責めるばかりではなく、わが身を振り返り、素直に改善する姿勢を示すことも私達は求められます。
平成も終わりに近づき、テレビからスマホ時代に代わり、環境は変化します。が、信仰や教会はずっと変わらず永遠に続くのもだと一段と思う様になりました。目に見えない物を育てる事の重要性を想い、神様に守られて、毎日過ごして行きたいと思います。