2018年2月8日木曜日

園長からのお便り(2月)


 日本の伝統行事であるお餅つきを今年も無事、杵と臼でつき、丸める体験が出来ました。御協力頂いた方々に感謝する一方で、食中毒の観点から今年は、悩み抜きましたが、幼稚園で生の状態で餅を食することを断念しました。この現状、時代になっている事が、本当に残念です。持ち帰ったお餅を親子で、加熱の上、食して頂いた方もあり、「家族も楽しめました」とご意見頂き、本当に、皆様のご理解ご協力に感謝しています。

私は、小学校6年生の時、家庭の方針でミッションスクールの中学受験するため、毎週日曜に広島まで一人で塾に通いました。模試は、ビリから数えた方が早くて、どんどん勉強が嫌になりました。新幹線に乗り、1人広島駅で降りて、昼食を駅の飲食店に入り、緊張して注文して食べて、バスで塾まで行き、終わってから、又、塾の近くの在来線の駅から下松まで帰るので、2時間近く掛りました。サザエさんのエンディングテーマを聞くと今でも悲しくなります。携帯電話もない時代で、両親も、本当に心配だったと思います。「あなたが私を選んだのではない、私があなたを選んだのだ」そうして、私は、大好きだった小学校の友達と別れて、広島の中学に進みました。隣の県とは言え知らない街で家族と離れて祖母と暮らすのは、最初大変でした。私達は、様々な人間関係で生活しています。気の合う大好きな友達と楽しく過ごす時もあれば、そうでない人とも接することもあります。子ども達の毎日も楽しく遊ぶことばかりでなく、成長と共に、我慢する事もお友達と分かち合う喜びも段々と増えていきます。

下松教会の礼拝堂に入られて、すぐに、真正面に丸いステンドグラスがあります。丸は、永遠を表すと聞きます。私の通う周陽教会は、正面に四角い左右少し違う図柄で「7つの穂」です。「建築物の品格は、人間の人格の如く」教会建築のヴォ―リズの名言です。不満や愚痴で相手を責めるばかりではなく、わが身を振り返り、素直に改善する姿勢を示すことも私達は求められます。
平成も終わりに近づき、テレビからスマホ時代に代わり、環境は変化します。が、信仰や教会はずっと変わらず永遠に続くのもだと一段と思う様になりました。目に見えない物を育てる事の重要性を想い、神様に守られて、毎日過ごして行きたいと思います。

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