2019年3月4日月曜日

園長の言葉(3月)

暗唱聖句

わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。
           マタイによる福音書28章20節

 2018年度の最後の月を迎えました。これまでの保護者
の皆様の下松幼稚園へのご協力に感謝を申し上げます。この
月に緑組園児の卒園式を行います。思えば2016年4月に入園
された方々と、また中途から入園された方々と共に下松幼稚
園で時間と空間と触れ合いを共有してこられた恵みを神様に
感謝します。入園式の写真の一人ひとりの顔と現在の成長さ
れた姿を思い浮かべますと時間の流れの速さを感じます。3
年間が一瞬のうちに経過したように感じられます。20184
月から園長になりました。緑組になったある園児さんは私に
「ぼくしせんせいがどうしてえんちょうになったの」と尋ね
ました。幼稚園の門では、園児が赤組の時、黄組の時にも女
性の園長先生が出迎えてくれました。ところが緑組になって
見ると、門前には男である私が園長として朝のお迎えをして
いる。それまでの2年間はぼくしせんせいであったのに。数
回、私に尋ねてくれました。そこで、幼稚園の門を入り、園
庭にいる時は園長、幼稚園の門を出て道路に出ると牧師にな
るのです、と説明すると納得されたのか、それ以後は尋ねる
ことがありませんでした。桃組、赤組、黄組の園児さん達は
、緑組さんとお別れする日が近づいています。年下の園児さ
んにとって緑組さんは憧れの存在です。模倣するためのモデ
ルとなってくださいました。私たちの地上での生活は出会い
と交わりとその深まりと、別れがあります。幼稚園を卒園さ
れ小学校に入学されることはとても嬉しいことです。しかし、
送る側には少し寂しい思いがいたします。
 ところで、3月の暗唱聖句は、寂しさや悲しさを越えさせ
る力を有する言葉です。世の終わり。これは私たちの住む世
界の終わりを意味します。私たちの住む地球は誕生しました。
そのために何時かは消滅する時が来ると言われています。そ
の時まで。イエス・キリストが共にいてくださるとの約束の
言葉です。緑組の園児が演じたページェントはイエス様の誕
生物語でした。一言で表現するとインマヌエルの出来事です。
「神が我々と共にいてくださる」との良き知らせです。目に
は見えないイエス様が下松幼稚園にいつもいてくださいます。
イエス様の誕生は、神が私達と共にいてくださるとの約束で
す。神の子であるイエス・キリストが世の終わりまで共にい
てくださる。これほど心強くさせてくれる言葉はほかにあ
りません。  
                 園長 真砂 良克