2021年2月2日火曜日

2月の聖書解説

 2月聖句解説

愛は、すべてを完成させるきずなです。

コロサイの信徒への手紙314

 

 聖書の示す愛を「アガペー」(ギリシア語)として表現しています。愛するという動詞は「アガパオー」です。イエス様はペトロを最初に弟子にします。ペトロは弟子になる前はガリラヤ湖で魚を捕る漁師をしていました。生活の糧となる網を捨ててイエス様の弟子になります。すでに妻帯していました。ペトロはイエス様が捕らえられた時、逃げてしまいます。そして、元の漁師に戻っていました。復活のイエス様がペトロに現れて問いかけます。「あなたは私を愛する(アガパオー)か?」ペトロは「私があなたを愛する(フィレオ―)ことはあなたがご存じです」と答えます。愛するに用いられているギリシア語の動詞の違いに気づきます。これが3度繰り返され、イエス様はペトロに「わたしの羊を飼いなさい」と使命を与えます。ここからペトロは本当の弟子にされます。愛がそうさせたのです。愛(アガペー)は、すべてを完成させるきずなです。

神の愛は母親のこどもに対する愛情に似ていると言われます。母子は胎の中臍帯でつながっています。10か月余、母子一体の期間を過ごします。この間、臍帯(きずな)で結ばれています。きずな(臍帯)は命綱でもあります。さて、生れ出てから母親はお世話をするのが大変です。熟睡することもままなりません。泣いてもその理由を理解することが出来ず途方にくれることもあります。一方、赤ちゃんも戦略を持っています。他者から見ると可愛い、愛くるしいと感じさせます。母親の心に、我が子との関りの中からこの子のために出来ることはしたいとの思いが膨らんで来ます。こうして愛情が育まれて行きます。また、子は母親の保護がなければ生きて行くことができないことを知っています。1~2歳では目の前に母親がいないと不安になり、声を出して泣いたりします。母親にとり子は、いつまでも子どもです。子が20歳、40歳、60歳、70歳になっても我が子です。2月の聖句「愛は、すべてを完成させるきずなです」から、お母さん方の我が子への愛情と同じようなかかわり方を、園児さんたちにしたいと教員一同祈り願っています。

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