1月聖句解説
神は愛です。ヨハネの手紙Ⅰ4章16節
新しい年を迎え、おめでとうございます。新しい年も保護者の皆様のご協力を頂いて保育に励んでまいります。過ぎた過去1年はコロナ禍の中でこれまでにない経験でした。入園式後には自主登園、休園、自主登園として1学期を終えました。2学期からは通常保育に戻りましたが、室内での密集を避ける保育を行いました。クリスマス礼拝と祝会も変則的に行うことが出来ました。3学期もコロナ禍の中での保育となります。
緑組25人はクリスマスの出来事を聖誕劇で表現しました。マリアへの天使のお告げ、許嫁のヨセフはローマ帝国から出された人口調査のために、マリアと共にベツレヘムに向かいます。ユダヤの地はローマ帝国の属国になっており、税金を納めさせる人口調査をしました。ローマ帝国は圧倒的な軍隊を有しており、属国にも税金を付加しました。身重のマリアは月が満ちて、幼子を産みます。ヨセフとマリアは宿を探しますが、休息する宿がなく、家畜小屋に新しい藁を敷いてもらって宿とします。幼子は、白い布に包まれて、飼葉桶に寝かされます。ここに神の愛がある、と聖書は語ります。幼子はイエスと名づけられます。やがて、神の子と呼ばれるようになります。ユダヤのベツレヘムは地方の町です。一方、ローマ帝国は「すべての道はローマに通ず」と言われたように世界の中心でした。初代ローマ皇帝のアウグストゥスは軍事力による「ローマの平和」を築きます。彼の死後、神と呼ばれるようになります。2代目は養子として初代に迎えられ「神の子」と呼ばれます。皇帝の住む場所は豪奢です。世界史の中で高さと低さが明確にされています。ローマ帝国は約千年間継続しますが歴史から消え去ります。一方、イエス・キリストの出来事はコロナ禍の中でも継続されます。神の愛の射程は広く深く限界はありません。神の子の誕生は家畜小屋であり、飼葉桶に寝かされました。神は低きにくだる方です。ここに神の愛が示されました。神が人間になる。私達と変わらない肉体を取って来られ、この地上を生き、十字架を背負われて、死を迎えました。この方の生き方に神の愛が表されています。日本人の作った讃美歌の歌詞に次のものがあります。「この人(ひと)を見よ、この人にぞ、こよなき愛は、あらわれたる。この人を見よ、この人こそ、人となりたる、生ける神なれ。」(讃美歌21-280)下松幼稚園は神の愛に満たされた場に変えられたいと願います。
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