2020年10月1日木曜日

10月の聖書の言葉

 10月聖書の言葉

聖書 詩編922

「いかに楽しいことでしょう。主に感謝をささげることは。」 

 

 「ありがとう」と言うと、それを聞く人やその回りにいる人々も楽しくなります。「ありがとう」と言葉を発する人は、心の底から喜びに満ち、感謝の思いを表現するからです。「ありがとう」は魔法の言葉です。言葉が発せられると一瞬にしてその場を明るくします。

 私たちの住む日本の文化は、あまり自分の感情を言葉で表すことがありません。また、苦手としています。根強い文化的背景として江戸時代の鎖国政策があり、島国として、言葉に表さなくて分かり合えるとの考え方があります。江戸時代にはお国訛り(藩制度)があり、話し方でどこの国(藩)の出身かが判明しました。江戸時代から明治政府となり日本語の標準化を進めます。島国としてどうしても自分の気持ちを言葉で表現することが苦手なままです。ところが、10月の聖句は、何よりも自分自身の感情を表現しています。この文言には、神を礼拝する人々の共通経験が語られています。礼拝という公の場に参加している一人ひとりの心の内で、また体全体で経験していることが表現されています。礼拝する人々は共に一つの場所に集います。そこで、声を合わせて、神をほめたたえる詩を歌います。このようにして、神を讃美します。讃美の声は体全体から発せられます。人間の体は声を出す楽器とも言われます。神様への感謝がなされます。礼拝こそ喜びに満ち、明るさがあります。

 下松幼稚園は下松教会により今から92年前に生み出されました。礼拝をする群れは、神に感謝して、社会的な役割を果たしたいと願って幼稚園を開設しました。その良き伝統を今日の下松幼稚園も継承し、日々、神をほめたたえ、楽しみながら、保育にあたることが出来ますことを感謝しています。

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