9月聖書の言葉
わたしはあなたがたを友と呼ぶ。
ヨハネによる福音書15章15節
「わたし」とはイエス様のことです。「あなたがた」はイエス様の弟子たちです。イエス様は弟子たちを招かれました。こうして師匠と弟子の関係が生じます。この関係は変わることはありません。将棋界で脚光を浴びている藤井聡太さんは棋聖(将棋界の8つのタイトルの1つ)になりました。師匠の杉本さんは藤井さんに何も教えることはありません、と言います。藤井さんは杉本さんを友とは言いません。必ず、師匠と呼びます。ところがイエス様は弟子たちを友と呼びます。師匠と弟子の関係ではなく同等の関係だと宣言します。この宣言文だけでは何を言っているのか理解出来ません。この文章の前の13章へと文脈を広げる必要があります。
ヨハネによる福音書13章でイエス様は食事の席で、立ちあがり、たらいに水をくみ、弟子たちの足を洗います。そして、腰に付けていた手拭いで弟子たちの足を拭きます。弟子のペトロはやめてください。そんなことをしてはいけません、と止めます。すると、イエス様は、今はわからないが後で分かると言って、足を洗い、拭きます。
こうして、イエス様は、弟子全員の足を洗います。当時、足を洗うことは奴隷の仕事でした。イエス様は弟子たちの足を洗うことで、一人ひとりを愛していることを示したのです。そして、あなた方も互いに愛し合いなさい、と戒めを与えます。愛し合う。これが神の子イエス様が、神様から与えられた使命でした。今や、弟子たちに互いに愛し合うことを示しました。これ以上、イエス様は弟子たちに何も伝えることがない。神様から与えられた使命を果たした。イエス様の使命を、これから弟子たちが受け継いで行くことが出来る。ですから、「わたしはあなた方を友と呼ぶ。」と言ったのです。神の愛を体験している者にもこの呼びかけの言葉が与えられています。
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