園長の言葉(10月)
暗唱聖句
「わたしは植え、アポロは水を注いだ。しかし、
成長させてくださったのは神です。」
コリントの信徒への手紙Ⅰ3章6節
実りの秋を迎えました。秋の風物詩としての
彼岸花が美しい時節を迎えました。また、田圃
の稲穂が黄金色となり、刈り入れを待っていま
す。私が育った地方ではお盆前に新米が販売さ
れていました。早生米です。炊き上がると香り
よく、食べると美味しいお米でした。母方の祖
父は農業を営み、一本の稲に穂がどれだけつい
ているのかを数えたそうです。元、数学の教師
で、訳があって退職し、運送業(馬車)と家族
で食べるお米を作っていました。実家も米を作
っていました。農作業は大変です。先ず、種ま
きから始まります。苗が出来れば田植えをしま
す。その後も、草取りや、水加減で日夜働きま
す。
10月の聖句はパウロという人がコリントの町
にある教会の人々に書き送った手紙です。当時
のコリントは世界の三大都市の一つでした。中
心はローマ、エジプトのアレキサンドリア、そ
して、コリントです。コリントは港町で、人の
往来があり、活気のある街でした。
パウロは旅をして、この地にイエス・キリスト
を信じる人々を生み出します。このことをパウ
ロは「わたしは植え」と語ります。植えるため
には耕作する必要があります。耕作のために労
苦します。そして、教会を形成します。パウロ
という人は教会が形成されると、他者に任せて、
次の都市に行き、教会を形成しました。パウロ
がコリントにある教会を離れるとアポロという
人が来て指導します。このアポロはアレキサン
ドリア出身でした。当時、一番蔵書の多い図書
館を有し、学問研究も一番進んでいました。ア
ポロはそのために雄弁でした。教養と人格にも
優れていました。やがて、コリント教会内で、
パウロがいいという人々と、アポロがいいとい
う人々が出て来ます。パウロを信頼する人が、
コリント教会の現状を手紙でパウロに知らせま
す。パウロは教会内が分裂しないように優しく
語り掛けるのです。「わたしは植え、アポロは
水を注いだ。」パウロも努力しました。また、
アポロもしかりです。しかし、成長させてくだ
さるのは神であることを覚えて欲しいと語りま
す。これはお子さんにも当てはまるのではない
でしょうか。保護者が努力してお子さんに関わ
ります。成長させてくださるのは神です。
園長 真砂 良克(まなごよしかつ)
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