3学期が始まり、子どもたちは元気に園生活を送っています。1月から3月にかけての3学期は災害について考えさせられる時期でもあります。19年前の1月17日に起きた阪神淡路大震災の時、私は兵庫県の宝塚市に住んでいてあの恐ろしい経験をしたことや、また、3年前の3月11日には東日本大震災が起き、現地の人達は今も復興作業に追われている現状を知らされるからでしょう。
先日、福島愛隣幼稚園の木村園長さんから電話をいただきました。下松幼稚園の保護者、子どもたちが捧げたクリスマス献金の一部を送ったことへの感謝のお礼でした。
福島愛隣幼稚園では今でも毎朝放射線量を測定し、園庭や遊具を洗浄しているそうです。放射線量が基準値を超えたら外遊びを中止し、室内で体を動かすための工夫をこらした遊びをしているとのことでした。遠く離れた下松から毎年支援金を送っていただき、勇気づけられているとのことでした。
3・11の地震津波は多くの子どもたちを犠牲にしました。宮城県のふじ幼稚園では、地震後、園児を園庭に集めて園バスに乗り、これから逃げようとしたところへ大津波がやってきて8人の園児の命が奪われ、7人の園児が行方不明となりました。なぜ、早く走って逃げさせなかったのかと裁判闘争になっているようですが、園としてはマニュアル通りの行動をとったのでしょう。とっさの時にどのような行動をとるのかは本当に難しいことです。3・11以降地震だけでなく、あらゆる災害に対して私達はマニュアルだけに頼っていたのでは生きていけないことを知らされました。マニュアルを頭におきながらも臨機応変な対応が必要であるということでしょう。このことを肝に銘じてこれからも子どもたちの安全を守り続けていきたいと思います。
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