3月聖句解説
わたしは必ずあなたと共にいる。
出エジプト記3章12節
今から26年前の1995年1月17日(月)の早朝、大きな地震が起こりました。その時、私は北海道帯広の地で温泉に浸かっていました。北海教区の信徒の方々が主催する年頭修養会に参加し、2日目でした。温泉からあがり午前6時NHKニュースで関西地方に大きな地震が起こりましたとの報道があり、被害に関しては未定です、と聞きました。刻一刻と被害状況が分かり、研修の閉会礼拝献金は急きょ阪神淡路大震災の被災地に送ることに決まりました。やがて、未曽有の被害をもたらした地震であることが判明します。3日後、ニュースの映像に神戸市西市民病院の建物の4階部分が潰れたものがありました。映像に出た建物の1階に看護師のお子さんたちが通う「たんぽぽ保育園」があり、以前クリスマス礼拝でお話をしたことがあったことを思い出しました。やがて、仕事の場が北海道から兵庫県に移動し、震災で亡くなられた方々の「死」を二人称の「死」として捉えることを教えられました。わたし―あなた関係。「わたし」にとり「あなた」の死。亡くなられた方々を親しい人の死として受け止める。深い悲しみをともないます。
3月の聖句「わたしは必ずあなたと共にいる」の「わたし」は神、あなたは「モーセ」という人物を現わしています。モーセは神からこのように呼びかけられたのです。これほど心強いことはありません。嬉しい時も悲しい時も寂しい時もモーセと共に「わたし」である神が共にいたのです。エジプトの地で使役に苦しんでいた民を脱出させることが出来ました。
私達の時代は神の子であるイエス様が「わたしは必ずあなたと共にいる」と約束してくださいます。下松幼稚園では卒園する緑組さんにイエス様が教えて下さった「主の祈り」を覚えていただいています。この「主の祈り」を祈る時、イエス様が共にいてくださることを覚えることが出来ます。これほど心強いことはありません。
私事についてですが、3月末をもって定年となりましたので園長を退任いたします。保護者の皆様のこれまでのご協力に感謝します。ありがとうございました。
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