2018年10月31日水曜日

園長の言葉(11月)

暗唱聖句

「わたしは植え、アポロは水を注いだ。しか
し、成長させてくださったのは神です。」
      コリントの信徒への手紙Ⅰ 36

 園児さんに暗唱いただく10月と11月の聖句は同
じです。11月には収穫感謝祭があります。この収穫
感謝祭はアメリカ成立時代まで遡ります。1620年、オ
ランダのライデンからメイフラワー号に乗った人々は
新大陸に到着します。そこで持参した種を蒔きますが
何も収穫することが出来ませんでした。翌年の1621
に先住民よりトウモロコシや他の種を分けてもらい作
物を収穫することが出来ました。隣人から分けて貰っ
た種が豊かな収穫をもたらしたのは、神様の恵みだと
受け止め、収穫感謝の祭(礼拝)を行いました。この
ように収穫感謝祭の起源には神への感謝と隣人への感
謝の思いが込められています。この良き伝統がアメリ
カから日本にもたらされ、私たちの幼稚園でも11月
15日(木)に収穫感謝祭を行います。この日の午後
には下松市から業務委託を受けた清掃会社の職員2名が
乗った清掃車が幼稚園に来て、園児たちが感謝の意を
表します。翌日は下松消防署を全園児でお訪ねして、
保護者の皆様がささげてくださいました果物等を園児
がプレゼントします。ゴミの収集、消防署の働き、様
々な方々の働きを通して下松市内に住む方々が快適な
暮らしが出来ることをかみしめたいと思います。10月、
11月の暗唱聖句は味わえば味わうほど深い内容を持っ
ていることに気づきます。わたしは植え、アポロは
水を注いだ。しかし、成長させてくださったのは神
です。新大陸に渡った人々が持参した種は新しい土地
になじみませんでした。種を植えるために土地を耕作
します。これほど骨の折れることはありません。当時
は手作業でした。体全体を使います。また、植えた作
物が実を結ぶまでは労力が必要です。種を植える人、
成長させるためにお世話をする人。どの人の働きも欠
かせません。しかし、成長させてくださったのは神で
す。パウロは目には見えない神の働きを見ていました。
また、アポロは神のために働く同労者である、と。収
穫感謝祭は目には見えない神様の働きが目に見えるも
のとなります。
       園長 真砂 良克(まなごよしかつ)

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