2015年2月2日月曜日

園長先生からのお便り(2月)


正月も過ぎ去り1月も終わりに近づきました。寒い中、子どもたちはいつものように元気に園庭を走り回っています。

 さて、117日は阪神淡路大震災から20年ということでさまざまな報道がされました。その日、私は兵庫県宝塚市に住んでいて、まともにあの激しい地震の揺れを経験したので、あの瞬間を忘れることはありません。私の住んでいた場所から数百メートル離れた高台で幅、長さ約100メートルにわたって土砂が崩れ、34人の命が奪われました。数日後その現場に行ってみたら、ふとん、絵本、アルバムなどが土砂の中に埋まっているのを見て胸が締め付けられました。

 多くの尊い命が一瞬のうちに奪われた一方で、震災の日に生まれた子供たちが周りの

人に支えられ成長し、今年成人式を迎えました。成人式で「人を助ける救命士になりたい」と胸を張って言っていた青年の姿が印象的でした。愛する人を奪われた悲しみは

何時までも忘れることはできないでしょうが、周りの人々の優しさ、思いやりが立ち直る勇気を与えてくれるのだということを信じたいと思います。

NPO法人「117希望の灯り」の中にこんな詩がありました。

震災で奪ったもの「命、仕事、団らん、街並み、思い出」

震災で残してくれたもの「やさしさ、思いやり、絆、仲間」

 神様に愛されている子どもたちが、これから周りの人に思いやりをもてる人に成長してくれることを願っています。

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