2014年10月27日月曜日

園長先生からのお便り(11月)

 年間を通じて大きな行事の一つである運動会が終わりました。今年は台風19号の接近で、やむを得ず一日順延となりました。平日ということで、お父さんや卒園児の参加も少なくなり、親子ゲームなどの種目も割愛せざるを得なくなりました。けれども子ども達は一生懸命体を動かし、それを観た保護者の皆さんはその成長ぶりに感激されたことでしょう。子ども達は運動会までの準備の過程で、いろいろな遊びを覚え、子ども同士そして先生とのつながりが深まりました。運動会後の子ども達は心身共に一回り大きくなったことを強く感じたというのが先生方の感想でした。
 さて運動会が終わり、11月から12月にかけてさまざまな行事があります。その中のひとつは11月7日の収穫感謝祭です。これは秋のみのりを神様に感謝し、私達の生活を支えてくださっている人々に感謝の気持ちを持つという目的で始まりました。幼稚園では毎日子ども達は昼食の前に感謝のお祈りをしています。お祈りの最後に「食べ物がない人達をどうぞ助けてあげてください」という言葉があります。自分たちの恵みに感謝するだけでなく、他の人を思いやるこのお祈りを聞く時、私はいつも心を打たれます。先日の新聞紙上で「荒れる小学校」と題して、児童の暴力事件が低年齢化し、小学校で急増しているという記事を目にしました。感情のコントロールがうまくできず、すぐに暴言をはいたり、暴力行為をする子どもが増えたという内容でした。さまざまな原因があるようですが、幼い時に感謝の気持ちを忘れず、他の人を思いやる心を養うことは今の時代に本当に大切なことだという思いを強くしました。

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