2014年9月29日月曜日

園長先生からのお便り

 朝夕、肌寒さを感じる季節になりました。幼稚園では運動会に向けた練習が始まりました。練習に励む子どもたちの姿を見ていると、運動会は当日だけの成果ではなく、本番までの練習の積み重ねが、身も心も成長させるのだということを教えられます。
 さて、先日、休みを利用して周防大島までドライブに行きました。この島はきれいな海に囲まれ、年間の日照時間は国内トップレベルという恵まれた環境にあり、柑橘類の栽培に適しています。しかし、自由化の波に飲み込まれ、みかんの栽培も今や採算がとれなくなり、若者は島を離れていき、島民の高齢化が進み、65歳以上の割合が50パーセントに近いとのことです。車を走らせていると瀬戸内ジャムズガーデンという洒落た看板が目に入り、立ち寄りました。驚いたことに、店内は客がいっぱいでした。このようなへんぴな場所にまで車を走らせてくる目当ては四季折々の手作りジャムでしょうか。ブルーベリー、みかん、リンゴなどそのレパートリーは100種類くらいありました。
 京都出身の松嶋さんという人がIターンでこの島まできて、店を開いたとのことでした。
今、地方の活性化を目指し、さまざまな取り組みが各地で模索されています。このジャムズガーデンのようにその土地でできた農作物を使い、地方では地方でしかできない事業を展開することが、その地域を元気づけ、若者を呼び戻す切り札になるのでは考えさせられました。子どもたちが下松の海や山を愛し、下松が元気になるために働いいてくれるような大人に成長してくれるといいなという思いを抱いて、帰途につきました。

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