2014年5月29日木曜日

園長先生からのお便り(6月)


先日、透き通るような五月晴れの下、全園児で恋ヶ浜緑地公園まで遠足に行きました。
桃組と赤組はバスで、黄組と緑組は片道45分くらいの距離を徒歩で行きましたが、暑い中をみんな一生懸命歩き、全員無事に目的地に到着しました。
森の中でどんぐりを集めたり、広場で思い切り飛び回ったりと楽しい時を過ごし、芝生の上でお弁当を食べました。周りが木々で囲まれた芝生の広場で弁当を広げた時は緑の中に大きな花が咲いたような風景でした。遠足ではお弁当を食べる時が一番楽しいようですね。お母さんが作ってくれたお弁当を見せながら、「私も一緒に作ったのよ」「きれいでしょう」と言いながら本当に楽しそうでした。
 さて、遠足に行ったこの「恋ヶ浜」という地名はなんとロマンチックな名前でしょう。下松の人は呼び慣れているので、そう感じないかも知れませんが、他市から来た人がこの地名を聞いた時は、なんと素敵な名前だろうと感じるようです。昔、恋人同士がこの浜辺を散歩しながら恋を語ったのかも知れません。そう、昔はこのあたりはきれいな浜辺でした。私も子どもの頃、この浜辺で魚釣りをしたり、貝殻を探したり、泳いだりしていました。しかし、新しい工場建設という目的でこの海岸は埋め尽くされ、住んでいた人達も転居して行きましたが、結局工場は建設されず、昔のきれいな浜辺は今では雑木林になっています。近代化の波の中で日本のあちらこちらで「美しい日本の自然」という神話もゆるぎ始めたようですが、日本の国土が多様な自然環境によって形成されているのは確かです。近代化と自然との共存をどう図るのか考えさせられた遠足の日でもありました。
 

 

 

 

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