先日、運動会が無事終わりました。お世話いただいた皆様に心からお礼申し上げます。
今年は例年になく台風の多い年で天気が心配でしたが、当日は雲一つない秋晴れで、子どもたちは思いきって体を動かすことができました。リレーで転んでも、すぐに立ち上がり走るたくましさ、勝った時の喜び、負けた時の悔しさ、こん経験を通して成長していくのだな~と感心した運動会でした。
運動会を目指して何回も練習を積み重ねてきました。練習するごとに上手になり、それを先生に褒められるというその過程が自信につながっていったのでしょう。運動会後の子どもたちは一回り大きくなったようだというのが先生方の感想でした。
練習のために信号を横断し、踏切を渡り、列になって会場の公園まで歩く子どもたちの姿は栄町の風物詩のようで、「また運動会の季節になりましたね」と話しかけてくださる人もありました。普段、私はこの通りを車で通り過ぎることが多いのですが、今回子どもたちを見守りながら歩いていると昔の街並みが偲ばれました。私が子どもの頃、この栄町は名前の通り下松で最も栄えた町でした。市役所も図書館もこの地にあり、毎日たくさんの人通りがありました。踏切番のおじさんが遮断機を下ろすと、多くの人が道路にあふれ、列車の通過を待つという、今では考えられないような風景でした。この栄町も今は人通りが少なくなり、市の中心は北の方に移動しましたが、下松幼稚園は85年間この地にとどまり、子どもたちに神様の愛を教え、お互いが愛し合う心を育てる保育を続けてきました。そして多くの思い出を胸にたくさんの園児が巣立っていきました。下松幼稚園がこの町のシンボルとしてこれからも発展していくことを願ってやみません。