2014年5月29日木曜日

園長先生からのお便り(5月)

園長先生からのお便り掲載が遅くなりすみません。

「地には花が咲き乱れ、歌の季節がやってきた。山鳩の声が私たちの国に聞こえる」
これは聖書の「雅歌」に書かれた一節です。この歌のように幼稚園の庭にも色とりどりの
花が咲き乱れる季節になりました。朝の自由時間に、こども達は「自然図鑑」の本を片手に花の間にいる虫探しに夢中です。この季節に出てくるみみず、ダンゴ虫、てんとう虫などを見つけ大喜びしています。子どもにとって自然の中に身を置き、そこに住んでいる小動物を見つけるのは大好きです。
 先日、聖和幼稚園の出原園長の講演を聴き、その中で先生自身の子どもの頃の実体験から幼少期に自然環境にふれることの大切さを教えられました。昔の人が目や耳、触角などをフルに働かせて、天候や季節の移り変わりを知り得たように、感覚器の鋭敏な乳幼児期から五感を使って、自然を感じ、自然を理解することが重要であると話されていました。
 下松幼稚園もこの自然教育の大切さを念頭に置いて保育を進めてきました。そのため
園庭には多くの樹木を植え、花や野菜が育つスペースもつくりました。子どもたちは桜の
木に登り、野菜や花の名前を覚え、土の中にいる虫をさがし、ちょうちょうを追いかけます。このように戸外で遊ぶ時の子どもたちは生き生きとして、とても気持ちが充実しているように思えます。雨の日が続くと、戸外をながめている子どもも多く、「外で遊びたいな」と思っている子どもたちの気持ちが伝わってきます。
 これからも自然とふれあう中で、子ども達の中に自然への感謝の心、自然を大切にする心が育っていくことを願っています。

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