2020年5月7日木曜日

5月の聖書の言葉


あなたはわたしのもの。わたしはあなたの名を呼ぶ。

             イザヤ書43章1節

 新型肺炎コロナウイルス感染予防対策で非日常的な生活を強いられています。日曜祝日の行楽も出来ず、ウィークデーもご自宅に閉じこもりで、保護者の皆様も、園児のみなさんもストレスが溜まっておられるのではないでしょうか。

5月の聖書の言葉は今から2500年ほど前に書かれたものです。著者イザヤは戦争という状況の中でも静かに神の救いを待ち続けることを人々に語ります。今、世界はコロナウイルスとの戦いだと言われています。イザヤの生きていた状況と似ているのではないでしょうか。イザヤは非常事態にあっても安心していました。何故なら、神から、あなた(イザヤ)は神のものである、との呼び掛けの言葉を聞いていました。イザヤの名が呼ばれた。神様がイザヤの名を呼んでくださる。これほど心強いことはありません。また、神はイザヤを見て(神の眼差し)あなたは価高く、貴く、私(神)はあなたを愛している、経験をします。わたし(神)はあなたと共にいる。神が共にいてくださる。このイザヤの経験は、彼だけのものではありません。この地上を歩んだ神を信じる人々の経験でもあります。神が共にいてくださる。神の愛。これは保護者の皆さんはよく理解出来る事柄だと思います。乳幼児はお母なんが目に見えないと不安になり泣いてしまいます。自分を大事にしてくれる人(母)がいない。その人が側にいてくれないと命が保証されない。命の維持の危機を本能的に知るのです。そのために不安になり、悲しくなり、大声で泣きます。鳴き声で、近くに来て、と伝えます。心配して側に来たお母さんの顔を見ると安心します。しかし、お母さんは離れていても我が子のことを考えています。子が乳児、幼児、少年、青年、成人、60歳や70歳になっても我が子にかわりありません。母の子への愛は、神の愛に似ています。あなたはわたしのもの。わたしはあなたの名を呼ぶ。わたしの目にはあなたは価高く、貴く、愛する。心が満たされています。この事に気づくとき、新型コロナウイルス感染予防対策にも積極的になれるのではないでしょうか。